障がい者グループホームアノリーフです。
今日は普段何気ない利用者さんとのお話で、すごく重みがある言葉を聞くことがありまして、そのことについてお話させて頂ければと思います。
利用者さんとの日常で、時々ですが
どうして病気になっちゃったのだろう?
どうして障がい者に生まれてきちゃったのかな?
と聞かれることがあります。
利用者さんに聞かれた時に、なんて答えてあげたら良いのかわからなくなります。
なぜかというと、それは私も同じで、私の子供も障がい児だからです。
どうして私の子供は障がいを抱えて生まれてきたのだろうか…
と未だに考える時があります。
何がいけなかったのだろうか…
私は妊娠中は体に悪いと言われるものは全部絶ちました。
バランスの良い食事もしていたし、大好きなコーヒーやお茶、チョコレートなど、カフェインというものも一切口にすることなく、とても気を付けていました。
今思えば、そういうことではなかったのだなぁと思っていますが、
利用者さんに聞かれた時に、
「生まれつき」という言葉で簡単には答えられないのです。
生まれつきはどうしてなのか?と聞かれた時に答えが見つからないからです。
私も大切にお腹の中で育ててきたのに、どうして我が子は障がいを抱えて生まれてきたのだろうと未だにその原因がわからないからです。
簡単に答えることとすれば、私の子供は自閉症ですので、脳の障がいになりますが、ではどうして脳に障がいがあったのか、その原因は?と聞かれたら答えられないです。医学的で正確な答えがわかりません。
私は自分の子供に障がいがあると知った時は自分をものすごく責めましたし、未だに子供にごめんね、障がいを負わせてしまってごめんねと思いながら生きています。
でも、これだけは自信を持って言えることがあります。
子供に障がいがあってもなくても、
私は子供を世界で一番に愛しているし、とても大切な宝物です。
これは、私個人的なお話だと伝えていますが、母として、障がいを負わせてしまったことをとても申し訳ないと思いながら、ずーっと今も生きていると利用者さんには正直にお話したりします。
周りの方は、お母さんのせいではないよと言ってくれたりしましたが、私個人的にはそうは思えなくて、未だに自分を責めている部分があります。
利用者さんも私のお話を聞いて、自分の親もそう思って生きているのかなぁとお話したりしています。
障がい児とわかった時には悲しかった?と聞かれた時には本当に悲しくて毎日泣いていたこともお話しました。
好きで障がい児に産んだわけではなく、好きで障がいを抱えて生まれてきたわけではないのだと
時々深いお話をしたりします。
利用者さんの口から、どうして障がい者になったのだろう?という言葉が出てくるということは、
きっと日常的に生きづらさを感じたり、物事がうまくいかなかったり、人間関係に難しさを感じたり、いろいろつまずくことがあるからこそ、出てくる言葉なのだろうなと思います。
私が利用者さんたちにいつも伝えてる、伝えたいことは、障がいがあっても強くたくましく、自信を持って生きて行ってほしいとお話しています。
障がいがあると?
障がいのせいで、できないことも確かにあるかもしれませんが、できることもたくさんあると思います。
そして障がいがあっても、人から愛されていることを感じて欲しいと思っています。
幸せを感じながら生きて行って欲しいです。
それは、私の子供にも同じで人間はみんな幸せになる権利があると思っています。
それが、ご家族の元を離れてグループホームで生活を送っていたとしても、平凡で毎日明るく、仲間と一緒に楽しく、安心して生活を送れることも幸せの条件のひとつだと思っています。
グループホーム?自宅?
本来ならば、ご家族の元が一番良いに決まっていますし、いくら良いグループホームだったとしても、ご家族には敵いません。でも、親がいつまでも元気でいられたら、それほど嬉しいことはありませんが、やはりいつかは親亡き後という現実に直面する時が来ます。
私にもその現実を突き付けられる日が必ず来ます。
いつか私の元を離れて暮らす時が来ると思いますが、誰かに助けてもらいながら、強くたくましく、そして幸せに生きて行って欲しいと思っています。
私は事業者でもあり、障がい児の親でもあり、
中性な立場だからこそ、苦しむこともたくさんありますが、今自分にできることをしています。
利用者さんからの重みのある言葉を聞くたびに
障がいを抱えるたくさんの方々のためにも
役にたつことが私の使命なんだと心に刻まれます。
なんだか、私の思いをごちゃごちゃとお話をしてしまいましたが、みんなで障がいに負けずに力を合わせて幸せに暮らして行きたいです。
じゃなくて、幸せにします!